目の前でタバコを吸っていた彼が、突然私の顎を掴んで抑え込む様に抱えられた
その突然の事で体が固まって、身動きが取れなくなった
私を見下ろす冷たい瞳に施錠されて、声がでない
すると、私を抱きしめていた彼がふっと唇を綻ばせた
「大人になる前に教えてやるよ。――女の涙って、そそるんだぜ」
そう言ったと思ったら、顎を持ち上げられ覆い被さる様に唇を塞がれた
「―――っ」
あまりに突然の事で、抵抗できなかった
それでも、抱きかかえられている彼から離れ様と暴れたけど、びくともしない
「―――んんっ」
私の口の中で乱暴に動く舌
暴れる私を押さえつける様に、彼の腕に力が入る
しかし、ふと一瞬唇が離れた瞬間、思いっきり彼の胸に手をついて突き放そうとする
それでも、固く閉じられた腕は少しも動く事はなく、私を離してはくれない
「離してっ」
ゾクゾクと駆け上がる悪寒
微かに震える声を制して、大声で叫んだ
すると、彼は不敵な笑みを浮かべて私を見下ろした
「女の力で男に敵うはずないだろ?」
そう言った途端、私を床に押し倒した



