いつも同じ空の下で



いろんな感情が嵐の様に私の体を駆け巡る

もう自分でも抑えられないソレらに、まるで導かれる様に私は体を立ち上がらせた





バンッ





勢いよく扉を開けて、ユウキの部屋を飛び出した





「ジュリ!! どこへ行く!!」



後ろからヨシキの声がする

それでも私はバタバタと靴を履いて家を飛び出した




目の前が真っ赤に見える

気がつけば泣いていた



許せない
許せない




無我夢中で駅まで行き、電車に飛び乗った

腸が煮えくり返るって、きっとこういう事を言うんだろう



電車の中でも落ち着いて座ってなんていられず

首元で光っているハートのネックレスをギュッと握りしめて、流れる景色を見つめた

外は夕暮れ時で、真っ赤な夕日が私の怒りを象徴している様だった






目的の駅に着いた途端電車を駆け下り、ひたすら走った

周りは音を失っていて、私の心臓の音だけが聞こえる



見慣れた道を全力疾走で走り

目の前に見えた店の前で足を止めた



以前来た昼間とは違って、お店の看板が淡い色のライトで照らされていて、店を囲む様に植えられている木もライトアップされている

一度拳を強く握りしめてから、息を整えて、重い木の扉を開けた