いつも同じ空の下で



ゆっくりと口を開いたユウキの声を聞き逃さない様に、息を詰める

そして明かされた、あの日の出来事――




ユウキの話によると火傷をした、あの日

あの男性に病院まで送ってもらい、治療費も出してもらった様だ

火傷は大した事はなく、しばらく冷やせば大丈夫との事


そんな中、車の中や待合室で意気投合した2人は、お詫びだという彼の誘いで病院近くのカフェでお茶をする事になったみたい

お店の中でも話は盛り上がり、ずっと他愛もない事を話していたそうだ


大人で、しっかりしていて、物腰柔らかな彼に、すっかり心を許していたユウキ

何度も何度も謝ってきて、逆に申し訳なくなった程だったとか

せめて汚れた制服のクリーニングだけでもさせてほしい、という彼の頼みも何度も断ったが、結局は押しに負けてやってもらう事になったそうだ

その後、着替える服を貸してあげるからと、彼の家に行く事になったとか――




「家まで送るから・・・簡単な服を貸してあげるって彼が言ったの」



たまに息を詰まらせながら話すユウキ

その度に、背中をさすってあげた




「家に着いて、Tシャツとジーンズを借りたの・・・それで着替えようとしたら・・・」




しかし、そこでユウキの言葉が途切れた

ポタポタと涙を流すユウキ



その姿を見て、ハヤトが瞳を揺らした

そして、身を乗り出してユウキの肩を力強く掴んだ




「まさか・・・お前っ」

「ハヤト落ち着けって!」



ビクッと肩を揺らしたユウキを見て、すかさずヨシキがハヤトを押さえつけた

激しく震えだしたユウキの体を抱きしめて、その顏を覗き込む


震える体が、まるでユウキのものじゃないみたい




そして、しばらくして聞き取れないような声で、再びユウキが声を出した






「無理矢理・・・・されたの」