いつも同じ空の下で



「ハヤトからだ」




携帯を取り出したヨシキは、携帯の画面を見て、そう呟いた

ハヤトとヨシキとタカシは、去年の夏祭り以来仲良くなったみたいで、よく連絡を取っては遊んでいるみたいだった




遊びのお誘いかな?

そんな事を思いながら、電話を取ったヨシキを眺めていると





「ジュリ、ハヤトから」

「え? 私??」

「うん。変わってって」



突然そう言って、携帯を私の前に差し出したヨシキ



ヨシキの携帯にかかってきたのになんで私? 


不思議に思いながらも、促されるまま携帯を取った




「もしもし、ジュリだけど」

『おう、おまえ携帯マナーのままだろ。何回電話してもでねぇし』



少し苛立っているハヤトの声が受話器の向こうから聞こえる




「あ・・・解除するの忘れてた。それよりどしたの?」



ポケットから携帯を取り出すと、確かにハヤトから着信が入っていた

なんだろ?

そんな呑気な事を考えながら、足を前に出した瞬間







『ユウキと連絡が取れた』





そう言った