「ユウキ大丈夫?」

「うん…大丈夫。あはは、またやっちゃった・・・」



私の言葉を聞いて、ユウキが少し恥ずかしそうに体を小さくした



「なに言ってんの!! あぁっ、私がもっと早く気づいて声かければ良かったっ」

「アヤカのせいじゃないよっ」



真っ青な顏をしながらそう言ったアヤカに、ユウキがブンブンを顏を横に振った




と、そこに




「大丈夫でしょうか!?」




さっきのウエイターより少し年上であろう人が、店の奥から私達のもとに駆け寄ってきた




切れ長の目に、黒っぽい縁のメガネをかけている

さっぱり切られた髪がアシンメトリーになっていて、なんだかスゴイお洒落で色気を感じる男性




「こちらへっ」



そう言って、ユウキの腰の辺りに手を添える様にして店の奥へと誘導していった男性

慌てて私達も2人の後について、店の奥へと入っていった




通されたのは店の事務所みたいな小さな部屋




「ここに座っててもらえるかな? 今氷を持ってくるから」




申し訳なさそうに私達を事務所の椅子に座るよう促した男性

と同時に、さっきのウエイターがバタバタと氷が入っているであろう袋とタオルを抱えて事務所に入ってきた




「こっ氷持ってきましたっ!!」




真っ青な顔したウエイターから「ありがとう」と言って店員がそれを受け取り

ユウキの真っ赤になった腕に、真っ白な濡れたタオルをひいて、その上に氷を乗せた