ガシャ―――ンッ!!!!



「熱っ」




陶器が割れる甲高い音が店内に響く

と同時にユウキが顏をしかめながら、右手を抑えてふらついた




「ユウキッ!! 大丈夫!?」



慌てて私とアヤカはユウキのもとに駆け寄った



「もっ申し訳ございませんっ!! 大丈夫でしょうか!? すっ直ぐに氷を持ってきますっ!!」


私達の姿を見て、ウエイターが真っ青な顔をして、店の裏側に走って行った




「ユウキッ大丈夫!? えっとっ何か拭くもの」



オロオロしながら机にあったおしぼりで、ユウキの腕やら制服にかかった紅茶を拭き取った




「2人とも動かないでねっ、ガラスがあるから!!」




その声に足元を見ると、粉々に割れた花柄のティーポットがあった



さっき勢いよく立ち上がったユウキの後ろには、頼んでいた紅茶のお代わり持ってきていたウエイターがいたのだった

それに気づかず勢いよく立ち上がったユウキが運悪く正面衝突


ぶつかった拍子にポットがトレーから床に落ちてしまったんだ