いつも同じ空の下で




「私達もそろそろ真剣に考えなきゃね~・・」



パンフレットを見ながら話しているユウキ

同意する様に頷いたけど、頭の中はグルグルといろんな考えが渦巻いていた



「そんだよね・・・ラクして毎日こんな生活送ってたらダメだよね・・・よし!! 今度本屋にでも行ってみる」



パンフレットを机に置いて、カバンの中から手帳を出して週末に『本屋』と書き込んだ私

そうだ。悩んでいても仕方ない

まずは、どんな大学があるか

どんな職業があるか調べてみないと



悩んでいても、前には進めない




「それなら今から行ってみる? 本屋」




みんなの姿に背中を押されて、手帳にぐりぐりと赤ペンで書き込んでいる私を見て、アヤカが訪ねてきた



「え?」

「そうだよ!! 善は急げよ。私も買いたい雑誌あるし寄ってみようよ」

「そうしよ!! 決まりね!!」



そう言って、テーブルの水をガブガブと飲み干したユウキ

その隣では、アヤカが机の上に散らばったパンフレットを纏めて、カバンの中に押し込んでいる



「あ、待って待って!! 行く前にお手洗い行きたい。急いで済ますから待っててっ」



と、急いで立ち上がったユウキ



しかし





「ユウキ危ないっ!!」