いつも同じ空の下で




それから、お母さんの手料理に舌鼓をうった


見た目も綺麗な料理を沢山並べて

大きな木のテーブルに向かい合って座った

まるで、どこかのレストランの様だった




ヨシキのご両親もレンくんも、ヨシキと同じで人懐っこい性格なのか

冗談を交えながら、楽しい会話ができた



お父さんに至っては、私の娘にならないか!!



なんて言ってくれた




大好きなヨシキと、温かいヨシキの家族に囲まれて過ごすクリスマス

今まで過ごしてきたクリスマスとは、比べものにならないぐらい楽しかった




楽しかった食事が終わると、お母さんが冷蔵庫の中から大きなケーキを取り出してきた


沢山苺がのったショートケーキ

もちろん、これも手作りなんだとか



部屋を暗くして、みんなでクリスマスの歌を歌ってロウソクの火を消した

それから、ヨシキとレンくんがケーキの取り合いをしているのを、みんなで笑いながら見たり

ヨシキのお父さん達の出会った時の話を聞いたり

本当に楽しい時間を過ごす事ができた



そんな中一番驚いたのは、ヨシキのご両親が私の為にクリスマスプレゼントを買っていてくれた事だ




「え!? 私に!?」



ケーキをパクパクと食べていると、お父さんが私に赤色のリボンで包装された箱を差し出してきた

驚きのあまり固まった私を見て、クスクスとご両親が笑っている



「開けてみてよ!!」



すると、期待に目を輝かせたヨシキが、私に詰め寄って箱を見つめた