いつも同じ空の下で



キィーという音と共に、木の大きなドアが開かれた

久しぶりに見るヨシキの家

それでも、以前より遥かに緊張している


玄関に一歩入り込んだヨシキの後ろに続いて

ロボットの様に足を交互に動かした




「ただいまー」

「お・・・お邪魔しますっ」




もう緊張で酸欠状態の私

ヤバイッ!! 頭がクラクラする!!



もう緊張しすぎて、足が震えてきた

そんな逃げ出したい程の気持ちになっていると

リビングの方から「はーい」という可愛らしい声が聞こえた



それと同時に、パタパタとスリッパの音と共に可愛らしいお母さんが出てきた




「こ、こんにちは!! 今宮樹里です。今日はお招きありがとうございます」



玄関まで来たお母さんに向かって、すごい勢いでお辞儀をしてそう言う

よし!! 練習した通りバッチリ言えた

そう心の中で小さくガッツポーズをした私




「あらあら、そんなに緊張しないで。さ、寒いでしょう? 中に入って!」




顔を上げると、ふふふと嬉しそうに笑うお母さんが私を見つめていた

ニコニコ笑っているヨシキのお母さんは、ホンワカしていて、なんてゆうか癒し系?

ガーデニングが好きなのがよく分かる



少しクセッ毛の髪は肩にかかるほどで

パッチリとした目に真っ黒の瞳が温かい



笑った顔がヨシキにそっくりだ



なんていうか、犬? みたいな所が・・・

薄い化粧なのに、なぜか妙に若く見える

そしてキャビンアテンダントというだけあって、スタイルは抜群



羨ましい・・・



「さ。入って入って」

「お邪魔します」



どこか人懐っこい所も、ヨシキに似ている