『ほら、余計な事はいいから、お前ら仕事しろ。』

編集長は案外仕事熱心。自ら少女漫画の編集の道に進んできたらしいのだが、なんでわざわざ少女漫画なのかは知らない。


「…熱心なのになぁ。不倫してるし、似合わん。」

『こら、小さい声の小言、聞こえてる』

「おわっ‼︎いつの間にこんな近くに‼︎」

『生意気な部下は目が離せないからな。いつでも監視してるぞ。俺はいつでも見ている。』

「それ、いろんな意味で怖すぎますから」

『ほらほら、仕事しろ。』

うい。

とやる気のない返事をするも、仕事は仕事、上司は上司。

やることはやる。