勝負下着

『あ、菅原さん」

「…はい」

同じ編集部のため、沙奈は少し決まり悪そうに編集長について歩く。


『汗で下着、スケスケになってるよ』


「……はっ⁈えっえっ⁈⁈うそ‼⁉」


『本当。白だから尚更。綺麗なブルーのTバックまで丸見え』


「………‼‼⁉」


沙奈はお尻を押さえながら

「すいません、お手洗いに行ってきますので、先に失礼しますっ‼‼」


周囲の小さな笑い声を聞きながら

猛ダッシュでトイレに向かった。