『新入生氏名、A組から読み上げます。

名前を呼ばれた生徒は立ち上がり、

理事長に一礼をしなさい。

では、A組から。

安斎みか。赤石りんご。飯沢

瑞花(すいか)。

沖野芽露(めろ)。神埼さくら。

桜井桃菜(ももな)。

………桜井さん?…桜井桃菜さん?』

「はっ…はい!!います!」

クスクスと笑われる。

もう最悪!!寝坊するとか…。

『では、続けます』

そして教頭先生はまた読みはじめる。

あれ?私、どこ座ればいいの?

「こっちだよ…」

小声でだれかが囁いた。

「あ、ありがとう!」

「うち、飯沢瑞花ゆうねん」

「あ、私は…」

「大丈夫!名前は覚えたわ」

「よろしくね」「よろしく!」