そこに立っていたのは……目を真っ赤に腫らした留衣。

「留衣……「パーンッ!!」

私が呟いたと同時に甲高い音と鋭い痛みが頬に伝わった。

「バカじゃないの!?何で連絡何もくれないのよ!!」

留衣に殴られたんだとようやく気づく。

留衣の目からは綺麗に透き通っている雫が一つ二つと流れる。

「ごめん……」
「何で……こんなに痩せちゃって……何が遭ったのかはわからないけど……つらかったんでしょ?」

留衣の優しい声に私も涙が込み上げてくる。

「バカだよ……一人で背負い込んで一人で悩んで……ただ何も解決出来なくてつらいだけでしょ?」

その言葉に私は遂に頬に冷たさを感じる。

「少しくらい頼ってよ……」

留衣は私をそっと力強く抱きしめて私の頭を優しく撫でる。

何で私はこんな優しい親友に会ってしまったんだろう……

何でこんなに他人のことを思えるんだろう……

留衣だってやりたいことだってあるのに……

今日平日で学校あるのに……私はどうしてこんなに周りに迷惑を掛けてるんだろう……

「う″ぅ……っ……グスッ……ごめんなさい……」

私は声をあげながら何度も謝った。

「大丈夫だから……落ち着いたら話して?」

そんな留衣の優しい言葉に甘えて私は今まであったことを全て話した。