「健人ー!!」
「留衣ー!!」

このバカップルはいつも通りハグをする。

「大丈夫だったか?」

風磨は私の手を握っていつも通り今日の様子を聞いてくる。

「うん、大丈夫」

そういうと風磨は安心したように笑う。

「じゃ、今日は久しぶりに4人で遊ぶ?」
「あ、それいいね!!」

健人くんの提案に留衣のテンションが上がる。

「いいけど外だとなんかあるかも知れないぞ?」

風磨の言葉でみんなが一斉に冷静になる。

「そっか……」

それと同時にみんな諦めたように下を向く。

私もみんなと一緒に遊びたいし……

「私の家で遊ぼっか?」

私はそんな提案をしてみた。

「あ、それいいね!!私も美紅の家最近行ってないし」
「でも大丈夫?お家の方とか迷惑じゃない?」
「うん、親働いてるから大丈夫。じゃ、行「ダメだ」

私の声を風磨が遮った。

「どうして?」

私が風磨に聞くと意外な答えが返ってきた。

「留衣はいいとしても健人はダメだ」
「へ?どうして?」

私は疑問に思っていると……

「風磨くん独占欲強すぎだわー!!」
「しかも俺留衣いるし留衣しか見てねーから大丈夫だって」

ん……?

みんなわかってるの?なんでダメって言ってるか……

「ダメだ。男を家に入れるなんて俺が許さない」
「え?どうして?大体風磨はいつも入ってるでしょ?」
「俺と他の奴は違うだろ」
「ん?同じ男の人だよ?」
「……もういいわ……」

風磨は呆れたように横を向いた。