は……?

美紅今行くなって……

「美紅……どした?」
「いやぁ……風磨行かないで……怖いよ……どこにも行かないで……」

美紅はそういって俺に抱きつく。

美紅は暗い部屋の中一人で待っているのが怖いのか……?

「私……陸人に家教えてるの……だから来たらどうしようって……!!」

美紅は微かに震えながら俺にギュッと抱きつく。

美紅は……あいつが来ることを恐れてんのか……

「美紅大丈夫だ……俺はどこにも行かないから……」

美紅を安心させるように美紅の背中に手を回す。

「ほんと……?」
「嘘なんて言わねーよ……美紅家に居たくないのか?」
「うん……怖い……」

ならしょうがない……

こうするしか方法はない。

「美紅俺んち来るか?」

俺の理性が持てばな?