[完]俺様くんがスキなんです!!

陸人が消え去った瞬間……

ーズッ……

美紅その場で足から崩れ落ちた。

「美紅……大丈夫か?」

俺は美紅の肩を支えてそばに寄る。

「どうしよう……私何かされたら!!」
「大丈夫だ……俺が守ってやるから……」

そういって美紅を後ろから抱きしめる。

それに答えて美紅は俺の腕をギュッと包み込む。

「美紅ちゃんはしばらく一人で行動しちゃダメだよ?留衣の近くにいて?」
「うん……」
「それに……留衣も狙われてるから気をつけて?絶対あいつに近づいたらダメだから」
「わかってるよ……心配しないで?」
「俺達毎日迎えに来るからさ……それまでずっと二人でいるんだよ?」

心配症でしっかりしている健人が二人に注意を呼びかける。

「じゃ、俺達も帰るか……美紅鞄取ってくるぞ?」
「え?あ、うん」

俺達は健人達から別れて教室に向かった。