「熱は無いみてーだな」

そっとおでこから手を外す。

はぁー!!ドキドキした……

「つか顔超赤いけど……」

それは風磨のせいでしょ!!

「食べねーの?」
「……へ?」
「クレープ」

クレープ……?

ハッとしてクレープを見るとアイスが溶けてる。

「あ″ーー!!」

私は急いでクレープを口に入れた。

「んー!!美味しい!!」
「たしかにうめーけど早く食っちゃわねーと手に付くぞ」
「わかってるー!!」

私は高速で食べて完食した。

「セーフ」

ギリこぼれてない!!
うち天才かも!!

「腹壊すぞ?」

そんな私を風磨は苦笑いして見ている。

「大丈夫!!アイスは毎日食べてるから!!」
「は?毎日?」
「うん、だって美味しいじゃん?」
「旨いけど……そんなに食ってたら可愛い顔が台無しになるぞ?」
「はぅ!?」

びっくりしすぎて変な声出しちゃった……

「ぶははは、なんだその声」

だって今可愛い顔とか……急に言うから……

「よく風磨そんなことサラッと言えるね……」

顔に合ってないよ……

「だってホントのことじゃん?」

その言葉を聞いて私は立ち止まった。

それとさっきの不安が小さくなった気がした。

ねぇ……私ちょっとだけ自惚れちゃってもいいのかな……?

「おい、早く行くぞ」

私に手を差し伸べてくる。

でも私はそんな手を無視して風磨に勢いよく抱きついた。

上を見て風磨の反応を見る。

一瞬びっくりして目を丸くしてたけどニッコリ笑って私の背中に優しく手を回してくれた。

やっぱり風磨のこと好きだよ……

私だから風磨に相応しい彼女になれるように明日のテスト乗り切ってみせるね?