『はぁはぁはぁはぁ…』
家を飛び出してからどのぐらい走っただろう…
携帯を開いてみる。
9時30分。
まだ、10分しかたっていないのに
息がこんなにあがっている。
そんな自分に腹がたち、自分を痛め付けるかのようにまた走り出す。
回りの人にどんな風に見られていたとしても
咲良(さくら)には関係なかった。
とにかく、ずっと、走り続けた。
信号が青で点滅している。
仕方なく咲良は止まった。
止まってしまったことに対して舌打ちをする。
ボタンを何度も押す。しかしそんなもので
はやく青になるわけではない。
ようやく青になりまた走り出す。
花屋の角を曲がると自転車に乗ったオバサンにぶつかりそうになった。
『ったく、どこ見て走ってるのよ!?』
オバサンは自転車にまたがりながら
怒鳴り散らす。
しかし、咲良はそのオバサンに
『チッ…』
と舌打ちをしてまた走っていった。
オバサンは「なんなのよっ?まったく…」
と言いながらまた自転車で走り出した。
住宅外にはいると静まり返っていた。
咲良はやっと走るスピードを緩めた。
いや、緩めたより[緩まった]のほうが正しい
かもしれない。
そのまま咲良は前に倒れこんだ。
ポケットから落ちた携帯の電源がつく。
これが、10時5分の出来事。
家を飛び出してからどのぐらい走っただろう…
携帯を開いてみる。
9時30分。
まだ、10分しかたっていないのに
息がこんなにあがっている。
そんな自分に腹がたち、自分を痛め付けるかのようにまた走り出す。
回りの人にどんな風に見られていたとしても
咲良(さくら)には関係なかった。
とにかく、ずっと、走り続けた。
信号が青で点滅している。
仕方なく咲良は止まった。
止まってしまったことに対して舌打ちをする。
ボタンを何度も押す。しかしそんなもので
はやく青になるわけではない。
ようやく青になりまた走り出す。
花屋の角を曲がると自転車に乗ったオバサンにぶつかりそうになった。
『ったく、どこ見て走ってるのよ!?』
オバサンは自転車にまたがりながら
怒鳴り散らす。
しかし、咲良はそのオバサンに
『チッ…』
と舌打ちをしてまた走っていった。
オバサンは「なんなのよっ?まったく…」
と言いながらまた自転車で走り出した。
住宅外にはいると静まり返っていた。
咲良はやっと走るスピードを緩めた。
いや、緩めたより[緩まった]のほうが正しい
かもしれない。
そのまま咲良は前に倒れこんだ。
ポケットから落ちた携帯の電源がつく。
これが、10時5分の出来事。