空を見上げて

高橋空。
しばらく空の名簿に見入っていると、肩を叩かれた。
「ねえねえ、もしかして、空のこと気になってる?」
「えっ…」
私が、ちょっと黙ると、その子が、
「ごめんね!急に!私、山本美咲っていうんだー♪よかったら友達にならない?」
「いいよ!うちは後藤香菜だよ♪これからよろしくね!」
「うん!」
美咲は、おしとやかな雰囲気をもっていて、顔立ちも大人っぽい。
背はわりと小さめで、髪は巻き髪。
「で、さっきの話に戻るけど、香菜チャンって空のこと好きなの?」
ドキっ!
私は分からなくなった。