「君」との出会いは、たしかこの時…


それは、春だった。
桜がキレイに咲き誇り、私たちは中学1年生から中学2年生へと成長した。
私が楽しみだったのは、クラス替え。
私は2年7組だった。
「ねぇ〜香菜、何組だった?」
香菜とは私。
後藤香菜。
「ウチはぁ〜、7組だ〜!麻実は?」
麻実は私の親友。
佐々木麻実。
「私?私は2組!」
「あちゃ〜。はなれちった!」
「ま!しょうがないね!さっさと自分のクラス行こう!」
「香菜前向きじゃん!ウチなんて軽くヘコんでるし…」
「はは〜。どんまいどんまい!」