Sparkly days

気持ちを落ち着けるために、まずは座り直した。

何で?
どうして?

それだけが頭の中でぐるぐる回ってる。

「リクのことだから絶対こうなると思ってたわ。だから早く伝えなさいって言ったのに」

「いや、だからこそ受かってから報告の方が良いんだって。既成事実なら納得するしかないだろ?」

向かいの席で冷静に分析している年長組。
口振りからして今知ったばかりではなさそうだ。
つまり……

「サユ姉も、マサ兄も、知ってたの?」

二人は顔を見合わせ、どちらともなく頷いた。

「あたしだけが知らなかったんだ……」

みんな知ってるのに、あたしだけが知らない。

気持ちが落ち着くどころか、深いところまで沈んでいくような気分だ。

「あらあら、随分暗い空気ね。折角のケーキが不味くなってしまうわ」

聞き慣れた声がして顔を上げると、サユママが沢山ケーキの載ったトレイを持って微笑んでいた。

「試作品なの。あとで感想を聞かせてちょうだい」

そう言いながらテーブルにケーキを並べていく。

「梨玖ちゃん」

みんなにケーキを配り終わって、あたしの前に最後の1つが置かれる。

「あまーいケーキを食べたら気分も上がるわよ」

サユママがにっこりと微笑む。

「……うん」

促されて目の前のケーキに手を伸ばす。
あたしの好きなチョコレートのケーキ。一口食べるとチョコレートの甘さが口の中に広がった。

「甘い」

「でしょ?梨玖ちゃん用にいつもよりチョコ多めにしてみました」

やっぱりサユママのケーキは魔法のケーキだ。一口食べる度に幸せになっていく。

「サユママ!ありがとう!元気でた!」

ケーキを完食する頃にはすっかり元気を取り戻していた。

「よかった。やっぱり梨玖ちゃんはこうじゃないとね」

そう言ってサユママはにっこり笑ってから戻っていった。

決めた!タカがあたしを納得させる理由を聞くまで許してあげない!

タカなんて星霞学園落ちちゃえ!