Sparkly days

ユーキの手にはフォークが握られている。どうやらケーキを詰め込まれたらしい。

これは、ケーキでも食って大人しくしてろってことですか……。

仕方ないから黙って口の中のケーキを堪能する。
相変わらずサユママのケーキは絶品!

「さて、リクが大人しくなったところで本題に入りますか」

ユーキが改めてみんなを見渡す。

「えーっと、みんなに報告があります」

ユーキがあまりにも真剣な顔をするもんだからこっちも改まってしまう。
残っていたケーキをゴクリと飲み込む。

「……わたし、日本の中学を受けることにしました」

ユーキの口から出てきた言葉に思わずテンションが上がる。

「えっじゃあ春からユーキも日本で暮らすってこと!?」

「そう」

春から幼なじみが全員揃うんだ。
嬉しいなあ。

「学校はもう決まった?もしかしてうちの中学?」

「ううん。星霞学園」

「セイカ……?ってあの超エリート学校!?」

星霞学園と言えば中高一貫教育のハイレベルな授業だけじゃなくて、課外活動にも力を入れてる文武両道なエリート育成学校。
それにセキュリティーもしっかりしてるからお金持ちが子供を挙って入学させたがるという噂もある。