「お前はなんであんな時間に外にいた?」


先ほどまで黙り込んでいた斎藤が土方を助けるように美土里に質問した


「たまたまだ。なんやら隣の家が煩くて寝付けず、しょうがなく外を散歩していたんだ」


「隣の家か?」


「ああ、なんやら酒飲み場らしいんだが今晩だけはとてもうるさくてたまらなかった。」


「それはなんというところだ?」


「巴菜屋(はなや)といったか?」


「(それは、俺達がいたところじゃないか・・・)」


とは、口が裂けても言えない・・・土方


斎藤もそれに気が付いてか、何も言わなかった


「そうか・・・お前はどこの出身だ?」


「私は会津若松の出だが?」


「会津若松なのか!!」