「斎藤、一刻後にこいつと俺の部屋に来てくれ」


「御意」


二人はそれだけ言葉を交わした


一刻後という時間はさっきの処理ということだろう。


あいつが通り過ぎた時に生臭い血の匂いがした。


やっぱりな・・・

思った通りに芹沢は・・・と美土里は考えを巡らせていると


「・・・お・・おい・・・おい!!」


「あ、ああ・・・急に大声を出さないでくれるか?」


「急などではない。さっきから俺はずっと呼んでいたぞ。なにをそんなに考え込んでいた?」


「いいや、別にそんな大したことじゃない。そろそろ時間か?」


「ああ、俺についてこい」


二人は斎藤の部屋を離れ副長の元へ歩いて行った