どれほど2人は見つめ合っていただろうか
いや、時間としてはそんなにたっていなかったかもしれないが、2人の間には不思議な空気が流れていた
「斎藤?知り合いか?・・・斎藤?」
「っすいません、副長。いいえ、こいつの事など俺は知りません。」
美土里は不思議な気持ちだった
どこかで感じた事のあるような空気を纏った男、斎藤一
彼に何かを感じた
そして、それが何なのか突き止めなくてはいけない気がしていたのだ
「ひとまず、そいつを屯所に連れていってくれ。話はその後聞く。斎藤、頼めるか?」
「承知」
なぜだか美土里は壬生浪士組の屯所に連れていかれることになってしまったのだった


