そこは何やら大きな民家の裏口のようだった


よく耳すますと話し声が聞こえてきた

「マジで芹沢さん、殺すのかよ・・・」


「あぁ、しょうがねぇだろう・・・いろいろやらかしてくれたしな。それに上からのお達しだ。やるしかねぇだろ」


「(芹沢とはあの芹沢鴨のことだろうか?)」


芹沢鴨と言えば京では誰しもが知っている人物であった


壬生浪士組(後の新撰組)の局長でありながら、酒に女に金に・・・とあまりいい噂は聞かない人物だった


それから推測するにこれは壬生浪士組内の暗殺計画実行直前のやつらだろうかという結論に至った