風に舞う~美しく舞う魂たち~




「美土里さん・・・」


「悪い。まだ、何も言えないんだ。」


美土里はそう言うと屯所から出ていってしまった


土方は美土里を追いかけようとしたが、それを近藤が止めた


「勝っちゃん!なんでと止めるんだ!あいつは勝っちゃんの知り合いなんだろう!!」


「大丈夫だ。トシ。いいんだ、これで・・・」


近藤もそれだけを言うと部屋から出て行ってしまった


近藤は自分の部屋に帰ってからも美土里のことを考えていた


なぜ、家を捨てたのか・・・過去の美土里を思い出していた


土方はあの二人に過去に何があったのか。


自分が知らないということは自分と出会う前のことだ。


だが、美土里の推測される年齢からすればあいつはまだガキだったはず・・・


と一人悶々と考えていた


そして、また一日が過ぎていく