風に舞う~美しく舞う魂たち~




「お前らに捕まっている間に夜が明けてしまったな・・・」


美土里は輝く朝日を見ながら言った


斎藤と土方は逆光で美土里の表情は見えなかったものの、初めて美土里の素顔を見たような気がしていた


男のはずなのに、ドキドキと胸が高鳴ってしまう2人は、もしや自分は男が好きなのか?!とモヤモヤしていたのは秘密である


すると、向こう側から誰かがやってきた


「トシ、お客様かい?朝が早いね〜。トシは朝が苦手だったはずだが・・・」


そう、この人は今日からこの屯所の唯一の局長になった近藤勇であった