時は文久、激動の幕末


今まさに約200年続いた江戸幕府が滑落しようとしているこの時代にある1人の少女がいた


その名を『美土里』(みどり)、苗字はない


彼女はこの時代で何を見ているのか、それは誰も知ることはない


そして、彼女は今日も夜の京へ足を踏み出すのであった


それは彼女にとってはただの暇つぶしであり、これと言って目的はなかったが昼間のガヤガヤとしている所が苦手な彼女は夜に出歩くのだった


これと言って行く所もないのでブラブラと歩いていると何やら言い争う声が聞こえてきた


やることもなく暇だったので少し覗いてみようかと興味本位でそこへと近づいていった


だが、それが彼女の運命を変えてしまったのだった