メールの真相を確かめようと隆司はそのメールに返信した。


『今更、なんだよ?ゆうタンだってことくらいわかってるんだからな!』


……けど、


宛先不明で届く事なくエラーになった。


きっとあたしの誕生日にメールする為だけに、アルファベット一文字違いのアドレスに変更して送信し、そして直ぐにまたアドレス変更したんだ。



ゆうタン…


このメールはどういう意味なの?
何を伝えたいの?


あたしは何日もゆうタンの事ばかり考えていた。


今頃ゆうタンはどこで何してるんだろ?
どんな事を考えてるんだろ?


でも、そんな思いをあたしは必死で消そうとした。


あたしは今、隆司と付き合ってるんだもん。
隆司が好きなんだから。




隆司とは、いつも仲は良かったんです。


一緒にいると楽しくて会話も弾むし優しく接してくれるからケンカなんかした事無かった。


あたしが体調を崩して高熱を出した時もわざわざ九州から駆け付けてくれて、病院に連れて行ってくれたりもした。



『ずっと一緒に居ような。』

『ずっと一緒に居てね。』




なのに…

どうゆう訳か、その【ずっと】には永遠を感じる事は出来なかったのです。