それでもあたしは付き合ってくうちに、成り行きだったとはいえ、


隆司が好き。


そんな気持ちも持ち始めていた。



隆司とは考えてる事があたしとよく似ている。

波長が合ったし、かなりプライベートを暴露し合え飾らなくてよかったので一緒にいるのは気楽だった。


『俺はこう思うけど』

『そうそう!あたしも!』

『やっぱり俺としいタンって似てるなぁ』


こんな感じだった。



でも、あたしは隆司を一度も名前で呼ぶことは無かったのです。



『ちゃんと隆司って名前で呼べよ~』


そう隆司は言うけど、何故かそう呼べない。


ずっとチャットのハンドルネームで呼び続けてた。



ゆうタンの事はハンドルネームじゃなく名前で呼びたいって思ったのに…


そしてドキドキしながら名前で呼んだのに…


こころの片隅にやっぱりいつもゆうタンがいた。