ゆうタンが大阪を後にしてから、あたしはゆうタンを自由にしてあげる為のさよならの言葉を探しました。


ゆうタンは優しいから、自分からあたしに別れを告げるのが難しいんじゃないかって思ったんです。


そして、あたしはゆうタンに嫌われる態度をし始めました。


真夜中にお客さんと泥酔しながらゆうタンに電話をしてわけの分かんないことを言ってみたり。
わがままでうざいメールをしてみたり。


そうする事で、


『こんな女と別れてよかった』


そう思えたら後でゆうタンの気が楽になるんじゃないかって…



もともとあたし達は好きになっちゃいけなかったんだよ。


だって12歳もあたしが年上なんだもん。

ゆうタンはまだ若い。
あたしと恋に落ちたのがそもそもの間違いだったんだ。



ゆうタンと何度かの電話の後、遂にあたしは別れを告げました。



『もうあたし達、終わりだね。』

『そうだね。』

『ばいばい。』

『うん。』




そうして、あたし達は終止符を打った。


ゆうタンとチャットで出会ってから1年が過ぎた頃だった。