あたしはもっともっと強くならなくちゃ!
何があってもこの子はあたしが守り通す。

そう自分に活を入れた。


それでも、あたしと娘は一晩ゆうタンの部屋で過ごした後、結局は暴力夫のいる家に帰るしかなかった。


娘の学校の事もあるし、実家の父は義父なので、迷惑なんて掛けれないと思い実家にも行けなっかた。


ゆうタンにも、ある程度悩みを打ち明けたりしたけど、頼るわけにはいかない。


だってまだ18歳なのにこんな重大な問題を抱えたあたしをゆうタンの肩に乗せるなんて事出来ないし。


ゆうタンが居るから離婚しようと思ったんじゃないから。
ゆうタンと出会ってなくても、いつか離婚してたと思う。




その頃には夫は家計に一切の生活費を入れてくれなくなってたので、家を借りて出て行く為にあたしはとにかく忙しく働いてお金を貯めた。

大みそかの朝まで働いた。


そして、新年をあたしは自宅で、ゆうタンは職場の仲間と迎えた。


一応、まだ主婦で母親だから普通の独身の女の子のように時間に融通がきかないのは仕方ない。
どうしても、ゆうタンと会える時間が少なくなってしまう…


だけど、あの頃のゆうタンにはきっとそれを理解する事が出来なかったんでしょうね。


ゆうタンも遠く離れた大阪まで出てきたのに、思ってた程あたしとの時間を共有出来ない事に不満がたまっていったようです。