あたしはムズムズしていた。


なんだかあたしだけ時代の波に乗れてない!
みんなは相変わらず、チャットしながら携帯でも電話して楽しんでるし!


もう限界だった。


口論になって殴られる事も覚悟して、携帯ショップに足を運んだ。


そして遂に念願の携帯電話をゲット!


もちろん、その後の夫との口論と暴力は避ける事ができなかったけど…

それでも、なんとか解約されることもなく、ほとぼりが冷めた。




『ゆうタンの声、好き』

ドキドキしながらそう言ったけ。



そうして、電話やチャットで話したり、手紙を送りあったりしてるうちに、あたし達はどんどんと心が惹かれあっていった。