「あら。ユウったらヤキモチ妬いてるの? お兄ちゃん取られちゃうかもって?」 「――っ! ちげーから! 知らない人とご飯食べるのイヤなの!」 あぁ可愛いな。 俺は思わず、ユウを後ろから抱きしめていた。 「こいつぅ! 可愛いやつめ!」 「なっ! 何すんだよ! 離れろよ! キモイ!」 暴れて離れようとするユウを抑え、耳元でそっと呟く。 「今日だけ。ね? 連れてくるの最初で最後。ね?」 「……」