「あそこの患者さん、いつもぬいぐるみ持ってるんですか?」


「あぁ、あなた来たばかりだから知らされてないのね。草野さんはぬいぐるみを自分の弟に見立てていつも話してるの」


「弟……ですか?」


「そう。溺愛の末、殺してしまったのよ」


「えぇっ!?」


「シーッ! 静かに!」


「――っ、スミマセン……」