そして考えがまとまらないまま、いつのまにか金曜の夕飯の時間になっていた。


「トウマどうしたの? 最近は部屋にこもりっきりなんて」


「受験だし。ラストスパートのつもり」


 そっけなく言う俺の言葉を、母さんは信じ切っている。



 あーあ。クソックソッ。


 もう今日じゃん。


 あーどうしよう。胃が痛い。


「ただいまー!」


 ユウの声に、俺は体がビクッとなった。




 ――きた。