「ユウったら最近遊んで歩いてるけど勉強はどうなの?」 「してるよ、図書館で」 「トウマと同じ高校に行くんでしょう?」 「うん、だからやってるって」 「彼女でも出来たの?」 最近はこんな感じで母さんがいつもユウを責める。 父さんは我関せず、とばかりにテレビに釘付け。 俺は二人の会話をじっと聞いてるだけ。 彼女――いたらどうしよう。殺しちゃうかも。