「ビックリしたけど……男だけど……兄ちゃんだから許す」 それを聞いた俺は思わずユウに抱き付いていた。 「可愛いなぁもう! いつかお嫁に行っちゃうんだよね」 「離れろっ! しかも俺男だからお嫁に行くわけないだろ!」 「じゃあお婿さん?」 なんてじゃれあっていると、向こうの部屋から色めかしい声が聞こえてきた。 わざと部屋を別々にした意味が、やっと分かった気がする。