寝ているのかと思いきや、そうでもない。 「怒ってんの?」 「……知らない」 「悪かったって。ね? 機嫌直して? ね?」 そう優しく頭を撫でると、ユウは観念したかのようにこっちを向いた。 「もうあーゆー事しないって約束してくれたら許す」 「んー……。ユウが可愛かったらしちゃうかもしれな――ああウソ! しない!」 ユウがまた反対を向こうとしたので俺は慌てて付け加える。