「ちょっ――だめ! やだっ」 俺はユウの制止も聞かず、そのまま洗い続け――いや、正確な表現としては擦り続けた。 「んんっ――にいちゃっ! 兄弟でこんな! 変だってっ」 「こんな? こんなって何? 兄ちゃんは洗ってあげてるだけだよ」 そう、俺がいじわるを言うと、ユウは顔を真っ赤にして、俺から目をそむけた。