「あ……いつの間にか俺たちだけになっちゃったね。兄ちゃん」 ユウに言われ、辺りを見渡すともう誰も居なかった。 「そんな時間なのかな? 時計が無いから分かんないな」 「父さんたち心配してるかなぁ」 「じゃぁ体洗って出ようか」 旅館備え付けのシャンプーって、どうも苦手だ。 ここはリンスと一体型ではないからいいけど、なんだかキシキシする。