「旅行といえば電車だよな!」 さすがに父さんの提案は却下され、自家用車で出発することになった。 朝早く起きたせいで疲れたのか、ユウはウトウトしている。 「ユウ? 眠かったら寝ていいよ」 「ん……起こしてね」 「うん」 俺の言葉が届いてたかは分からないが、ユウはすやすやと気持ちよさそうな寝息を立て始めた。