ユウと母さんの視線を感じながら、俺はこう答えた。 「んー。ユウが一緒ならどこでもいいかな」 父さんは満足したように頷き、ユウと母さんはうな垂れている。 「夏休み期間だから多少料金が高くなってるけど……そこはまぁ父さんのへそくりから出すか!」 旅行の日が近づくにつれ、最初は乗り気じゃなかったユウと母さんも、父さんのようにワクワクしてきている。