「絶対来いよっ!!」

そう言って、拓磨は走っていった。


「絶対行こうね、ライブ♪」


莉沙は笑顔で言った。


「本当は、行きたいんでしょ?」

「…うん。」


莉沙は、私の気持ちなんてとっくにわかっていたのかもしれない。



本当は、拓磨のバンドがライブをすることなんて知ってた。

本当は、行きたいって思ってた。



本当は………