―――コツンっ… 何かが、つま先に当たった。 「ん?」 「どうしたの?」 足下には、キラリと光る小さなカギのようなもの。 「なにこれ。…カギ?」 でも、上の方がハートで、見た感じ実用的ではない。 あまりキレイではないけれど、金色をしていて、おしゃれなインテリアの小物のよう。 「誰かの落とし物か、どっかのクラスで使うやつかな?」 今頃、困っているかもしれない。 「…ねぇ、陽菜。もしかしてこれ、あれなんじゃない?」 「あれ?あれって何?」