「…俺、お前を離す気ねーから!」


ライトに当たって暑くなったのか、照れているのか、ほんの少し赤くなっている頬。

そしてまた、どっと歓声があがる。隣の莉沙は、ニヤニヤしながらひじで私の腕をつついてくる。


「…じゃあ、2曲目!俺が作った曲、聴いてください。…『ひまわり』。」


拓磨が作詞した、彼らのオリジナルソング。

ひまわりは、私の1番好きな花。



「ひ、陽菜のこと想って書いたから…。」と、顔を真っ赤にしながら歌詞を見せてくれたのを覚えてる。