蓮杖探偵事務所の飄々事件簿

一方、高校生チームとは別行動をとっている耕介。

「あっちぃ…」

ダークのスーツの上着を脱がないのは彼なりのポリシーなのか。

上着の下のシャツは、すっかり汗で透けてしまっているに違いない。

行き交う海水浴客も、場違いなダークのスーツ姿の耕介に怪訝な表情を浮かべる。

と。

「せめてアロハにサンダルくらいは準備しておいたらどうだったんだ?」

耕介の顔の前に、よく冷えた缶コーヒーが差し出される。