蓮杖探偵事務所の飄々事件簿

期せずして五人が揃い、蓮杖探偵事務所はパーティーの様相を呈する。

「この事務所って蓮杖さんだけなんですか?」

フライドチキンをパクつきながら言う俊平。

「私立探偵ってのは貧乏でね…助手を雇う金がねぇのさ」

自分は冷蔵庫から出した缶コーラを呷る耕介。

酒、煙草はやらないらしい。

「雛罌粟さんが助手なのかと思いました。何だか入り浸ってるみたいだし…いかがわしい…」

ショートケーキを口に運びながらジト目で耕介を睨む冴子。

「女子高生を助手に雇う探偵なんかいねぇよ」

ケッと顔を顰める耕介。

「私は助手じゃないです…セフレです…」

「もっと駄目だろう」

雛罌粟の発言に夏彦がツッコんだ。