えっ、と声を上げる面々。

「家族が失踪して行方がわからなくなっているって依頼を受けて、調査してたのさ。んで調べてみりゃあ、何やら拉致された線が浮上してきたんでな…自ら囮になって拉致監禁されたのさ」

つまり。

「本当に偶然監禁されたのは…僕達だけって事?」

青ざめる俊平。

「そーゆーこったな」

くくっ、と喉を鳴らして笑う耕介。

「運は悪かったのかもしれねぇぜ?」